外壁の仕上げ材の一つに吹き付けタイルがあります。
外壁に塗料をスプレーやローラーなどを使い吹き付けてタイルのように見せかける工法を施したタイルのことを言います。
吹き付けタイルにはいくつかの種類があり、その種類によって価格も違ってきます。
1つ目は「中粒仕上げ」です。
この吹き付けタイルの工程は紙粘土のようになったタイル素材を外壁に吹き付けます。
吹き付ける時には、吹き付け模様がある程度パターンになるようにします。
パターンが綺麗に揃ったら指定のカラーをつけて仕上げたものが吹き付けタイルの中粒仕上げです。
模様には丸型などさまざまです。
劣化したり、塗り替えをするときには上塗りするだけで機能が回復しますが耐久年数は長くありません。
単価相場は1平方メートルあたり1200円程度です。
2つ目は「押さえ仕上げ」です。
中粒仕上げは吹き付けたままの状態なので凹凸がそのままです。
凹凸の表面を潰して平らにしたものが押さえ仕上げとなります。
平らにした方が見栄えが良いので、現在最も広く使われている吹き付けの方法です。
価格相場は1平方メートルあたり1200円程度です。
3つ目は「リシン」です。
安価なアクリル塗料もしくはシリコン系の塗料にリシンと言う砂状になった骨材を混ぜたものを材料として外壁に吹き付けて仕上げます。
つや消しの性質を持ち、砂の凹凸がたくさんあるので、下地の不出来さを隠すことができます。
耐久性はあまりないですが、コストが安く通気性がよく湿気に強いこと、好みに応じた色がつけやすいことがメリットです。
新築の外壁の吹き付けに使われることが多いです。
価格相場は1平方メートルあたり1500円程度です。
4つ目は「スタッコ」です。
ケイ酸質系やセメントモルタルと合成樹脂を外壁に5から10ミリくりあの厚さで吹き付け、コテやローラーを使い塗り伸ばしたり抑えたりといった調整しながら仕上げる吹き付けタイルをスタッコと呼びます価格相場は1平方メートル当たり1800円程度です。
5つ目は「サイディング」です。
まず、断熱材を貼り、その後表面にスチールやアルミなどの金属製の物質を貼り付ける吹き付けタイルを金属製サイディングと呼び、セメントや木材を高温で処理したものを表面に貼り付ける吹き付けタイルを非金属製サイディングと呼びます。
金属製サイディングは安価なのに品質が良く、丈夫で劣化しにくく耐久性、断熱性、耐震性、防水性にも優れています。サビや腐食に弱く摩擦や衝撃により変形しやすいといったデメリットがあります。非金属製サイディングは使いやすさがメリットです。
しかし、乾燥や湿気に弱いので防水コーティングが必要となります。
価格相場は1平方メートルあたり1500円程度です。
出来上がっているタイルを貼る外壁も美しいですが、吹き付けタイルも方法によって、耐久性もあり美しく仕上げることができますので、建物や環境、予算に合ったものを利用してみるのも良いでしょう。
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